2012年10月の扉座公演は、六角精児さん、久しぶりの舞台主演。「タイトルは昭和の映画館の看板風に・・・」というリクエストに応え、あの頃の看板の文字、をイメージして書いてみました。自分にとってもこの書体は、新作です。
ちなみに端敵(ハガタキ)というのは、脇の敵役という意味。演出家の横内さんによれば、小物の敵が物語の本筋に関係なく、チョロチョロ出てきては悪さをしてゆく。大敵ではないから、途中であっさり退治されたりします。この作品ではそんな端敵・元右衛門が主役になって、深い理由のない場当たり的な悪事を次々に起こしては、物語を掻き回してゆく・・・。なるほど、昭和のコメディそのものです。
それにしても、「紺屋高尾」「オリビアを聴きながら」「つか版・忠臣蔵」・・・と最近の横内脚本は珠玉の名作ばかり。頑なに劇団演劇のポリシーを守り続けるその姿にも拍手。皆さま、次回作ではぜひ劇場へ!
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